これからの
価値提供領域

2030年には、テクノロジーの進化により、
社会に大きな変化(メガシフト)が訪れると予想されます。

そこで生まれてくる多様な社会ニーズを見極め、
時代を先取りしながら、ニコンは2つの価値提供領域で
社会に貢献していきます。

2030年までに
予想される社会変化

2030年の社会を見据えると、まず大きくは、技術や機械がさらなる進化を遂げるテクノロジーのシフトが、加速していくと考えられます。

その上で、気候変動・資源不足など社会課題への取り組みが加速することによって、社会の枠組みがシフトし、心を豊かにするエンターテインメントの向上や医療の進化によって、生活・人生観のシフトが起こります。

また、価値観においては、物は所有するものから利用するものへとシフトするなど、ますます多様化すると予測されています。

これらのメガシフトによって、人々はより自己実現や価値を追求することに注力し、人と機械の共創が今まで以上に重要な役割を担うことになると考えました。

ニコンの価値提供領域

これから起こりうるメガシフトに対応して、ニコンはインダストリーとクオリティオブライフ(QOL)の2つの価値提供領域を設定しました。具体的にはファクトリー、エネルギー、ヘルスケア、ライフ&エンターテインメントの4分野で、社会や産業のニーズ・課題に対するソリューションを提供していきます。

人間の可能性を拡げる インダストリー領域

ファクトリー

多様なニーズに対応した
自由なものづくり

光を工具として扱うことで、加工サイズの制限や場所の制約をなくし、多品種変量生産を負担なく実現できる社会を目指します。また、人の目を遥かに超える動体視力システムや、素早く滑らかに動く関節などを開発することでロボットの高度化に貢献し、人の作業をロボットに代行させることで過酷な環境でのものづくりも可能にします。

エネルギー

革新的な加工技術で
クリーンな仕組みを構築する

サメの肌からヒントを得た「リブレット」と呼ばれる微細構造を製品の表面に施す革新的な加工技術を、航空機、船舶、風力発電の羽などに施すことで、空気や水の抵抗を減らし、エネルギー効率を大きく高めます。さらに、光学技術や精密制御技術を利用した金属3Dプリンターで、タービンブレードなど技術者がいなくては補修が難しかったものを手軽に直せるよう環境を整え、リユースを促進していきます。

人生を豊かにする クオリティオブライフ
(QOL)領域

ヘルスケア

高精度なシステムで
オーダーメイドの治療・予防を
叶える

ニコンが長年培ってきた「細胞を観察し、評価する」という技術やノウハウを通じて、製品開発や研究を支援し、再生医療や個別化医療を促進させ、患者にとって最適な治療を提供できる社会の実現に貢献します。また、病気の早期発見を助けるため、医師の診断を人工知能(AI)によって支援するシステムの開発を推進。早期治療につなげ、命を守れる未来を目指します。

ライフ&
エンターテインメント

映像技術の普及で
学びと創造を進化させる

現実と変わらないリアルな学習空間を提供し、遠隔での教育や危険な作業、緊急時の対処法の研修をサポート。仮想空間で実践して学ぶことで学習効果を高めるほか、学ぶ機会をより多くの人へ届ける環境づくりを推進します。映像制作においては、一部の人しか扱えなかった3D/4D技術を、誰でも簡単に扱えるようツールの開発を進め、より多くの人が新しい技術にふれられる機会を生み出します。

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